リトル・サンの社会課題への取り組み
そもそも社会課題とは『選択出来ないこと』『選択肢が奪われている事』であり、世界全体で起きている全ての問題に共有している本質です。
リトル・サンの活動対象は障がい者と家族など『支える人』であり、その多くが生きる上で社会資源の利用が必要不可欠です。生まれながら、もしくは後天的な理由により、相当な制限を受けながら日常生活を送っている人にとって、選びたくても選べない事柄は多く、その中の一つとしてある『運動』に関しては特に、障がい者への必要性は多大であると考えています。
運動が娯楽や痩身の側面を持ち、商業的に扱われる時代にありますが、運動の本質は筋肉や身体機能の維持にあり、生きる上に必要不可欠な『からだを動かす』という事をしなければ、驚くスピードで機能低下していきます。
自分自身の意思で健康作りの為の選択を多面的に出来る以外の動けない人や感情のコントロールが出来辛い人、及びそれを支えて生きる人にとっては何らかの提供が必要です。
それは行政や機関による個々のニーズへの細かなアセスメントにより導き出される支援と同時に、それらの手が届かない分野を担うNPOが連携して行っていくべきだと考えています。
教育課程を終えた特に成人以降の運動機会は、障がい種別(度合いにもよります)が可能な場所がない場合、家族の身体的・精神的負担が大きくなります。その継続が悲劇となってしまうケースも実は少なくありません。
1998年から2015年までの18年間で716件の《介護殺人》とされる事件が発生しています。
無理心中という極めて悲惨な事件も現実にあり、目を背けることは出来ません。
自宅以外の場所に『運動』機会を増やすことは、当事者と家族それぞれに日々の生活以外の視点を与えるきっかけになり、関わる人が増えることにより精神的なケアにも繋がるのではないでしょうか。
また運動をしている間は、心の視野狭窄から解放される時間ともなり得ます。
体を動かすことによって得られる恩恵は多大です。
リトル・サンは、運動のきっかけ作り・機会・場所提供などを通じて、この社会課題に取り組んで参ります。
《設立経緯》
平成27年8月 岡山市社会教育団体 リトル・サンを設立
任意団体となり、肢体不自由・視覚障がい者の定期講座・定期的なイベントを引き続き実施。単発依頼の講座(旭川荘での療育キャンプ他)も増えるにつれ、ボランティアサポーターの数も年々増え、活動の幅が広がる。
平成28年 山陽新聞に活動が掲載される。
平成29年 山陽放送にて活動紹介される。
令和3年2月 NPO法人化に向けた設立総会を開催
《設立》
令和3年5月19日 NPO法人設立
《理念》
障がいのある方及びその家族等サポートに関わる人の、定期的な運動(動く事)の機会・場とプログラムの提供。運動継続の効果として当事者の自主性・主体性の向上が図られる事で、自己実現を含めた当人らしい生き方の応援をする。
《目的》
障がいにより表現が出来ない人の『楽しみ』『幸せ』が、一つでも『自分で選ぶ事』により実現される事を願い、運動の提供を通じて障がい者及びその家族等サポートに関わる人の、前向きな毎日に貢献出来るよう邁進する。同時に、動画作成と配信は、障がい者が障がい者の『動く動機となる』事を目的としている。
※ネットワークビジネスや、宗教勧誘活動など、当法人の目的と違う行為は禁止させて頂きます。
《役員》
理事長 杉山梢
副理事長 赤尾真寿美
理事 西田弘子、西崎裕美、横田理江
監事 杉山隆史
(※令和5年8月時点)